• 太陽光発電のメンテナンス

新エネルギー事業 太陽光発電のメンテナンス

太陽光発電のメンテナンスはなぜ必要?

太陽光発電システムがはじまったころはメンテナンスフリーと言われていた時期もありましたが、2017年に施行された改正FIT法からメンテナンスが義務化されました。

①発電効率の低下を防ぐ

太陽光モジュール(パネル)は精密機器ではないので比較的寿命が長い製品ですが、その分トラブルが起きても気づきにくいです。

太陽光モジュールの汚れや機器の劣化・不具合があると発電効率が下がってしまいます。

使用を開始してから10年ほどで発電効率が95~97%に下がり、さらに20年後には80~85%台にまで下がるといわれています。

発電効率が低下すると発電量が低下し、自家消費用の電力が足らずに買う電気が増えたり、売電に回す電力が減って売店収入の減少につながってしまいます。

②安全性を保つ

太陽光パネルの表面に付着した汚れによって影になった部分が熱を持ち発火したり、太陽光発電の施設が劣化した状態で災害が起きればその分被害が大きくなってしまいます。


メンテナンスの内容

住宅用の太陽光発電では点検の義務はありませんが、資源エネルギー庁の資料では4年に1度の点検が推奨されています。

メンテナンスの方法は「目視点検」と「測定機器による数値測定」の2種類があります。

目視による点検

モジュール表面の汚れ、破損、鳥糞、草刈、フレームの破損、ケーブルの接続状態などをチェックします。

測定器による数値測定

モジュールのセルフラインチェック、赤外線センサーによるサーモグラフィー発熱、パワコンのブレーカー作動テストなど。

メンテナンス費用の例

点検  1万円/1回
 太陽光パネルの清掃 3万~(パネルの数によって変わります)
 パワーコンディショナの交換 20~30万円(工事費込み)
パワーコンディショナの部品交換 5~10万円(工事費込み)
その他
(点検や清掃のための足場代)
 8万円前後
(屋根上のパネルの点検等のために足場を組む必要があると、足場代も必要になります。)
太陽光発電はランニングコストも必要です

太陽光発電は一度導入すると20年以上使うことになりますので、設置後のメンテナンスの必要性やランニングコストについても計算に入れつつ、太陽光発電を長く安全に使用していきましょう。

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