• 太陽光発電とソーラーシステムの違い

新エネルギー事業 太陽光 ソーラーシステムとの違い

「熱」と「電気」

ソーラーシステムとは

太陽光発電とソーラーシステムと呼ばれるものは混同されがちですが、元々の発想が違います。
まずソーラーシステムは、太陽熱利用システムと呼ばれ、太陽熱を利用したシステムです。

再生可能エネルギーの一つであり、自然循環型の「太陽熱温水器」と強制循環型の「ソーラーシステム」に大別されます。

一般的に「ソーラーシステム」と呼ばれるものは、熱エネルギーを効率的に循環・媒介するシステムを用いて運用する太陽熱の利用システムのことを指します。集めた熱エネルギーを、給湯や暖房などに利用することが可能です。一般家庭での利用はもちろんのこと、ホテルや病院、福祉施設などで利用されています。

一般家庭で使用されているエネルギーの半分以上は、給湯やエアコンなどのような熱エネルギーとして消費されていることが「エネルギー白書」によって報告されています。太陽光を電気エネルギーとして活用する場合でも、半分は、熱エネルギーとして消費されることを考えると、このソーラーシステムがあるだけでも、電気エネルギーの半分が、節約できる計算になりますので、省エネ効果が期待できることになります。

一方、太陽光発電とは

ソーラーシステムは太陽の光を集熱器で集めて熱エネルギーとして利用する一方で、太陽光発電は、集熱器で集めた太陽光を半導体に当て、電流を発生させて電気エネルギーとして利用します。

太陽光発電の詳しい仕組みはこちらのページでも解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ「太陽光発電の仕組み」ページをご覧ください。


ソーラーシステムは、電気を生み出す太陽光発電システム(ソーラーパネルなどとも言われ)と名前も似ていることから混同されがちですが、そもそもの発想も仕組みも異なります。
太陽光をエネルギーとして、屋根の上などに設置したシステムを使うという点においては似たような仕組みととらえられがちですが、実際にはソーラーシステムは太陽の熱利用太陽光発電は電気エネルギー利用という事です。

ソーラーシステムと太陽光発電の違い

 ソーラーシステム 太陽光発電
 供給エネルギー電気
 利用用途給湯・冷暖房 電化製品・電力会社への売電
エネルギー効率40~60%7~18%
 適用建物病院・ホテル・福祉施設・学校などの給湯需要の多い建物に適している様々な建物に設置可能
 単位面積あたりの供給エネルギー 600kwh /m2 130kwh /m2

資源エネルギー庁HPより一部引用