• カーボンニュートラルについて

カーボンニュートラルとは

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにすることです。
カーボンゼロやネットゼロ(Net zero Co2 emissions)と呼ばれることもあります。

カーボンニュートラルは、一般的には二酸化炭素の温室効果ガスの排出量を減らすこと、そして、温室効果ガスを吸収する森林などを育成することで二酸化炭素の全体的な排出量を抑えることを言います。
カーボンと言うと炭素を思い浮かべるかもしれませんが、温室効果ガスの約8割が二酸化炭素がCO2、一酸化炭素がCO、メタンガスがCH4、フロンがCFCなどと炭素原子と組み合わさってできたものであることから、一般的に、カーボンニュートラルのカーボンは温室効果ガスの総称として使われます。

カーボンニュートラルが必要な理由

温室効果ガスは、地球上で生活する私たちにとってなくてはならないもので、このガスが存在することで、宇宙からの有害な紫外線などから私たちを守ってくれたり、地球の表面温度を保ってくれるという一定の役割を果たしてくれています。存在しなければ地球上の気温はマイナス19℃にまで下がってしまうと言われています。


地上に存在する生物が消費するエネルギーは、その生物の体重にほぼ比例すると言われていますが、人間だけは、平均像1頭分のエネルギーを消費すると言われています。平均ということは、平均よりも多くのエネルギーを消費している国もある訳です。

特に、先進国では、建物、乗り物、電化製品、飲食を含め、ありとあらゆるところでエネルギーを消費していることになります。

世界人口は、現在約77億人と言われていて、2050年には100億人に達すると言われています。つまり現在世界には77億頭分のエネルギーを消費する象が地球上にいるのと同じと考えられ、このまま問題を放置すると2050年には100億頭分の象がエネルギーを消費することと同じになってしまうことになってしまいます。

過去100年で平均気温は1度近く上昇していると言われていますが20世紀には世界人口が3.8倍にまで増えていることから21世紀には、人口増加に伴い生活空間を確保するために森林の伐採、文化の進歩に伴うエネルギーの消費量の増加など、加速をつけて気温が上昇することが懸念されているのです。

温室効果ガスが多すぎると地球温暖化が進み、すでに氷河の融解による海面水位の上昇が起こりはじめており、地上の生態系に大きな影響を与えます。

さらに海洋の酸化により、海の生物たちの生活も破壊しつつあります。

結果的に、私たちの食生活などにも大きな影響を与えることが危惧されております。


もちろん、今すぐに大きな影響が出るわけではありませんが、取り返しのつかないところまで行ってしまってからでは、遅すぎことから、陸上の海洋の生物たちが生活を維持するため温室効果ガスの削減を世界をあげて取り組む流れになっています。


少子化の対策、LEDへの代替えなど省エネ対策はもちろん、太陽光など自然エネルギーを使用した発電に切り替えていくことなどを含め、いかにカーボンニュートラルが大切なことなのかを、一人ひとりが自覚して行かなくてはならないことになってきました。

太陽光発電が注目される理由

太陽光や風力は、電気に変換しやすく現実的なエネルギー源とされています。

太陽光発電であればシステムも導入しやすく、個人も取り入れやすいということが言われていますが、特に、太陽光発電の場合、太陽光を電気エネルギーに変換することで、本来であれば、太陽光が地球の温度を上昇させる熱エネルギーが電気エネルギーに変換されることで、二酸化炭素の排出量を抑えられるだけではなく、地表温度の上昇の影響も多少なりとも減らすことが出来ると考えられているからです。