• 太陽光パネルの効果的な設置方法

新エネルギー事業 太陽光 太陽光発電の仕組み 太陽光パネルの効果的な設置方法

太陽光パネルは季節によって発電量が変わります。また、パネルの特性と季節によって使用する電気量が変わるため、どの季節に合わせて設置するのが、良いかは、設置する場所や、季節による使用電気量などをある程度想定し、より効率のよい発電がおこなえる角度や向きなどを決める必要があります。

パネルの方向と角度

太陽光パネルは、日本においては、一般的に南向きで30度の角度が良いとされています。日本国内でも、地域により緯度が異なる点に注意が必要です。

たとえば沖縄は北緯27度なのに対し、北海道は北緯45度と開きがあります。


これは、基本的には夏場の日光を想定しての角度ですが、地域によって月当たりの日照時間が異なる事。

また日本の場合、夏場は太陽が高く上るが、雨の日が多い場合が多い、冬場は日中の太陽は低いが、晴れの日が多いという特性が当てはまることがおおいなど色々な条件が異なる。

さらに日中の電気使用量が季節によって異なる事も考慮に入れなくてはなりません。そのため、全ての条件にマッチするような角度はありません。


たとえば、昼間は自宅を留守にしているような場合、冷蔵庫などの電化製品を除けば、照明などの電気は消すことが多くなりますので、最低限の発電さえ行えれば、すべて賄うことが出来てしまいます。

パネルの重さと設置費用

屋根に設置することが多い太陽光パネルですが、設置する場所は、とても重要になります。
意外と知られていないのは、太陽光パネルは見た目よりもはるかに重量があります。重さはメーカーによっても異なりますが、1枚当たりの重さは約12Kgから16kgほどあります。そのため屋根に20枚ほど設置すると、240~320Kgほどの重さになります。

屋根の構造によっても変わる設置費用

パネルには重さによる違いがあることは、この前に説明した通りですが、設置する屋根の側にも構造的な違いがありますので設置方法も変わってきます。

そのため、費用にも違いが出て来ます。


屋根は想像以上に丈夫な作りをしています。それは建築の際、屋根の上で人が作業をしていることを見ても想像できると思います。

パネルの重さ(12kg~16kg程度)だけで屋根の損傷などについては心配する必要はありません。

ですが、一旦パネルを設置すれば、一時的な負荷では済みません。

パネル自体は軽くても、屋根の上では継続的に風も吹きますし、それだけでも屋根の負担は変わります。

想定できる負荷の分散が必要になるため、パネルの設置には架台などの部材はもちろん作業工程なども違ってきます。


たとえば、日本を代表する瓦屋根は強度も耐久性も抜群ですが、形状がフラットではないこともあり、また設置するための穴があけずらいなどの理由から、設置費用が比較的高くなるのが一般的です。

逆に、瓦屋根に比べ耐久性は劣るものの、ストレート屋根の場合、比較的設置費用が安くなる傾向にありますが、10年後とのメンテナンスが必要だったりすることで、その時々で設置パネルの設置後の状態をチェックしなくてはならなかったり、調整が必要になったりする可能性が出て来ます。

日本の家屋の場合は、日本の天候に合わせた屋根であることが一般的なため、パネルによる損傷は気にするレベルではないにしろ、それでも心配な方は軽量なパネルを選択すると良いでしょう。

後付けでパネルを設置する場合の注意点

設置費用が安い!と言って業者に任せてしまうと、思わぬ落とし穴があったりします。

特に後付けで設置する場合には、とても大切なことがあります。


新築の場合パネルを設置するしないに関わらず、それほど問題はないと思いますが、特に築年数がある程度経過した建物の場合、長い間の風雨などの影響や、経年劣化による構造的な問題が発生していることがあります。

理想的には、屋根そのものの補修をしっかりしてから設置することをお勧めします。

中には、設置後雨漏りが始まったというようなことが発生することがあります。

一度雨漏りが起こってしまったら、工事を行うために、一旦パネルをはずして補修箇所をチェックする必要が出て来ます。

外したパネルは、再度設置しなおすわけですから、当然、余計な費用が掛かります。外したパネルは、再度設置しなおすわけですから、当然、余計な費用が掛かります。

後付けでパネルを設置する場合、事前にしっかりと屋根のチェックと補修をすることをお勧めします。


このように設置するためには考慮しなくてはならない点が沢山ありますので、安いだけで設置を検討するのではなく、経験豊富な業者を選ぶことも大切になります。